ほほえみブログ

荒木病院での日々の日常を綴ったブログです。

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新年のご挨拶

新年のご挨拶          
 新年おめでとうございます。昨年は我が愛妻を悪性リンパ腫で亡くすという人生最大のトラブルにあい、耐えきれない毎日を過ごして参りました。年が明け,なんとかよい年が訪れてほしいと切に願っております。
 しかし昨年は産婦人科の世界ではいろいろな事が噴出いたしましたね。
救急車でのたらい回しでお母さんも赤ちゃんも救命できない事が多発いたしました。今までは考えられない様な事態となってきた事は事実であり、これからますます増加します。これは断言できます。ご存知のように、産婦人科医が圧倒的に不足し始めたのです。石川県はまだ幾分かの余裕はあるように思っておられるでしょうが、現在お産を扱っています産科開業医のほとんどは50歳を超えております。後10年もすれば県内の産科の地図は大きく書き換えられてしまう事は確実で、お産をする場所はかなり減少するはずです。
 国は慌てて医者の数を増やす方針に切り替え、医学部の募集人数を増やす事を決定しましたが、今頃そのような手を打っても、産科医として使い者になるには少なくとも医師国家試験を通ってから10年かかります。留年せずに卒業するのに6年,研修医に2年必要ですから、最短で18年しないとお産に携わる医者が出て来ないという現実をこれからの国民は理解する必要があります。
 産科医の給料が仕事量や労働時間から考えて少ない事は現実ですが、今年10月から出産育児一時金を42万円とし,国から直接病院へ支払われる様な事が新聞に掲載されていました。(現在は38万円支給されますがそのうち3万は産科医療保障制度で病院から保険会社に治める必要があり,結局お産費用はどの施設でも3万以上は値上げしたと思います,当院は他の施設が5日入院の所を7日間入院し、しかも39万円で値上げせずといたしました)こうなれば患者さんからの支払いは不要となり当院ではお産は無料でできることになりますし、これだけの費用が確保されるなら産科をやってみようというドクターも現われるかもしれません。
 当院は理事長である私がお産を中心にお手伝いさせていただき、大ベテランの丹後院長が豊富な経験と知識で大きな後ろ盾となって産婦人科医療に全力で対応し、安心、安全、快適をご提供するべく日夜努力いたしております。加えて,4月より小児科の常勤医として、非常に優秀で優しい女医の谷内先生がきてくださる事が決定しました。しかも産科の継続という事では、私の長女の夫、友影九樹先生が2年後より当院の常勤医となります。産婦人科と小児科で今後地域に密着した、いつでも皆さんのお力になれる病院を目指し、将来の日本を支える赤ちゃんをできるだけ多く出産していただきたいと願って止みません。

               理事長 荒木重平

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